2014年10月9日木曜日

2014 ALL JAPAN EV-GP SERIES Rd.5 in 袖ヶ浦に参戦

日本電気自動車レース協会(JEVRA)が
開催するレースも全6戦中でいよいよ5戦目が10月5日に行われました

残りの2戦はいづれも袖ヶ浦フォレストレースウェイを走行しますが
コースの特性上で平均速度が高めであり、、なおかつ55km(5戦)、60Km(6戦)という距離、、、

2セグメント欠けリーフとしては厳しい戦いとなるわけです
(ちなみに普通のドライブでは驚くほどに影響はさほどありません)

残りの2戦については
日産自動車本社へ車両のスポンサーシップを交渉させて頂きましたが
残念な結果となり
あるべき姿で頑張りたいと思います、、、

でも電欠覚悟までの気合にはすんごい心の葛藤があるのも悲しい

レースマネジメントには引き続き悩みながらも
何よりも今年限りのレース参加のチャレンジ
リーフの低重心によるコーナリングや加速、回生の運動性能を充分に楽しんでいきたいと思います

さて起きてみると、びっくり、、まあ予報通りではあるんですけど
天候は雨です、不安を抱えながら自宅を出発します

首都高速子安ランプから大師JCTを経て浮島JCTから
アクアラインを通り、金田ICで降ります

「日産サティオ千葉の木更津店」で補充充電です

実は、、袖ヶ浦フォレストレースウェイまでは
問題なく到着できるのですが、、、

理想は普通充電で満杯にして積載車の乗せて向かうのですが、、、
そうもいきません

現地で普通充電でフル充電をするのですが
充電時間の考慮から少しだけ急速充電をして補充しておくワケです

急速充電は現地でもできるのですが
バッテリー温度の影響を考慮して事前に寄った背景です


充電をしていると、、、1台の群馬県ナンバーのMC型リーフが通り過ぎます、、
戻ってきました、、

すると充電はなくジャッキアップ工具が出てきて
作業が始まります!?


聞いてみると、、スポーツ走行に参加する方でした
走っている途中でサスペンションの調子が悪くなったので再調整といったようです

充電もそこそこにして再出発!
そのタイミングで今度は別のリーフが登場

そのリーフがまたユニークでして、、
リヤに連結器がついており、リヤカーにはレースタイヤを搭載しています
Nissan EV Racing Circleの高橋選手でした


雨ががっつりと降るなかレース場に到着です
早々に参加受付を済ませてから
31番ピッドに入りまして荷物を降ろしてから
早々に普通充電を開始します

ブリーフィングではコースの2か所では
すでに10cm程の水溜まり、至るところで川のように流れているとのこと
どないしよ~って感じです

藤田選手や金井選手に聞いてみると、、、ど~んとスピードがとられる感じらしい

車検も順調にパスして(そりゃ~純粋なフルノーマル車当たり前か、、)

公式予選のスタート

まずは動画はこちらをクリック
動画の冒頭、、「やばいっ」発言
シフトレバーを操作するのですがDドライブ、ECOドライブを認識しない、、
これにはびっくり、、落ち着いたら解析したいと思います

電費の消費が想定以上に大きい
これは雨による抵抗なのか、、、
あとで述べますが事前に想定するペースはかなり遅めなのですが、、
更に落とす必要がありそうでかなり凹みます

余談ですけど、、、細君がびっくりしてました、、、
実は予選走行からピッドに戻るときに
道を間違えてピッドに入らず、そのまま充電ポイントに向かったんですけど
丁度、そのタイミングで
8コーナーでコース離脱してガードに接触したリーフがいました
アナウンスではっきりと聞き取れないけど
細君は、、なかなか戻ってこない私が、、
心配をかけてしまいました


更に雨の初走行なので周回を多めにとったので追い打ちでかなり消費してしまい、、
速攻で普通充電に向かうのですが、、
そこでショック!!

スポーツ走行の●●県ナンバーMC型リーフが
勝手に私の充電ケーブルで充電していてドライバーも不在!!

これは間に合わないぞ、、、ぞぞぞ

今年のレース参戦初の急速充電利用は避けられない、、、
といっても急速充電の利用は選手でくじ引きになっており
私は12:00から12:30の割り当て
残りの30分の普通充電でフル充電まで持っていけるのか不安で一杯です

急速充電はかなり電池にストレスを与えてしまいますが98%までチャージ
そのあとの30分の普通充電で決勝前にぎりぎり間に合いました
気温が低くて本当に良かったです


さて決勝前に、、レースの進め方に変更がありました
かなり激しい雨ということで、、

通常のJEVRAレースでは
コースグリッドまで手押しで移動してスタンディングスタートするのですが

事前にコースを自らの目で確認する必要も考慮されて
フォーメーションラップを採択することに、、

つまりコースグリッドから緑フラグを合図にスタートして
コース状況を確認しながら予選結果に応じたコースグリッドに停車して
スタートするということ
ということで23周がその分だけ減算して22周になりました


次にやまざき仕様のペースについてお話しますね

今回は55Kmで22周します(2,436Km/1周)

これを単純に10セグメントで割り算します
(実際にはエンジアリングコンピュータでシュミレーションすべきでしょうけど、、)


1 0.45セグ
2 0.91セグ
3 1.36セグ
4 1.82セグ
5 2.27セグ
6 2.73セグ
7 3.18セグ
8 3.64セグ
9 4.09セグ
10 4.55セグ
11 5.00セグ
12 5.45セグ
13 5.91セグ
14 6.36セグ
15 6.82セグ
16 7.27セグ
17 7.73セグ
18 8.18セグ
19 8.64セグ
20 9.09セグ
21 9.55セグ
2210.00セグ

びっくりなペース配分でしょ!
これでモーター性能を最大に引き上げて運転する必要があるのです、、(涙)

なお実際はもっと数値がある資料があって
更に周回された場合の別表があります
これをピッドの細君がチェックするんだけど、、本当にお疲れ様でした!

あとは徹底して水たまりに入らずに
不本意ですがゆっくりと走行に徹するのみです

ちなみにフォーメーションラップではあとで
事務局にやんわりと怒られました、、、
それはスタートしてから、電池温存のためにゆっくりと走行して
コースグリッドに着座したんだけど
いわゆる「気持ちはわかるけどやりすぎ、、」ということです

私の後ろにいたアイミーブさん達には喜ばれた??

ブラックアウト方式で決勝スタートです!(スタート時点の動画はこちらをクリック)
しかし、、金井選手や鹿嶋選手、田中選手、、、まじっすか、、
晴れのペース?って位にすごいんですけど、、
観戦では結構楽しいかも~

私は忍耐、、
終わったあとも何でスローペースだったの?って言われてしまった位です

ピットの細君といつもの通信で周回ごとに状況の報告やペース指示です
袖ヶ浦では嬉しいことにタイムが明確に把握できるの
とてもこの情報も参考になります(一定の周回ペースに近づけます)

さて私にとってのドラマは9周目のタイミングで始まります
この段階で急に貯金ができたのです
(最初は実走行と想定が一緒だっのに突然に貯金、不思議?)

ここで電池残しの屈辱も回避する必要もあってここから
ペースアップです!

いやはや気分がいいぞ!!

ちなみに周回タイムが以下になります
(本来は前半、、ひどいスコアなんで公開したくないけど)

一応「1'42.50」狙いにしたけど、、コーナーでの踏み込みが今更ながら後悔

12'51.02
22'25.30
32'28.69
42'22.11
52'25.12
62'26.11
72'16.54
82'17.69
92'16.21
101'55.53
111'49.22
121'49.44
131'48.98
141'48.80
151'49.56
161'46.52
171'46.25
181.46.84
191.50.19

驚くことに電池消費によって想定ペースに戻す必要があるんですが
思ったよりも消費しないんです、、
回生のパワーが大きくなった分なのか!?

こうなったら最後までいくぞっ!

びっくりしたのは
途中で鹿嶋選手が止まっています
あとで聞いた話では電池の関係で戦略的に周回ラップをコントロールしたとのこと

先行しているアイミーブ集団をやっと捕捉
最終コーナーで1台抜いて、
ホームストレートでインに入り一気に2台抜き

更に嬉しいとうか驚いたのが、、抜かれたトップ集団メンバー2台を3回ほど抜き返したこと

いよいよ残り2周では「---」
構わずそのままのペースで走り抜けます

余談なんですけど
走りながら笑った場面があって、、、
最終コーナーでどうしてもコース上で避けられない
ちょっとした水たまりがあるんだけど

ほんの一瞬だけズリってくるんだけど
その感覚が、、、
遠い昔にゲームセンターで水たまりのハザードを
踏むと一瞬のズリってなるのと一緒なんだよね、、

チェッカーを受けてレースの終了です

ここで最大の感動っ!!
31番ピッドにそのまま流入したタイミングでパネルに
「亀マーク」が表示されました

いままでバッテリー過熱による亀マークは経験あるけど
電池ないぞ!の亀マークは初めてです

電池を使いきったレース、、自分にとってはすごく嬉しいです

そしてそのまま急速充電まで走るんだけど
充電待ちなのでそのまま留置してピッドに戻ったんだけど、、
しばらくして急速充電に戻ると
スタッフの方に「いや~大変でした、、動かなくて」と言われました

つまり留置中に電欠したようです

みなさん、電池温度や直近電費(機構駆動状況)の影響もあるかもしれないけど
亀マークが点灯したら
リーフ取扱説明書通りに直ちに安全な場所に停車する行動が
重要ですよ!


結果は5位となりました

まだ分かりませんが第6戦では同じ袖ヶ浦で距離が60Kmとなります
エントリーは厳しいかも思いきや、、、
ご縁があったときは今回のペース情報をうまく再計算すれば
完走(モーター性能と電池の最大公約数として)ができそうな感じがします


最後に
第5戦でも日本エレクトライクの松波社長、交渉調整して頂いた藤田選手に
またしても素晴らしい経験の機会を頂きまして感謝申し上げます

そして
前日は伊豆の河津で開催されていたリーフ修学旅行イベントでは
途中で退席するも暖かく応援とともに送り出して頂いたみなさん
(参加されていたtomo125さんにはいつものチョコを差し入れにも大感謝!)

現地では激しい雨のなかで観戦して頂いたみなさん
とくにran_sumi_momiさん、ピットロードでの声援、嬉しかったです
ありがとうございました!



おまけ、、、
結果から言うと、、充電ケーブル盗まれました~
スキがあった自分にも当然非があるわけだけど、、、許せん!

あ~あれって私にとってはすごく高価だし
納車後に売れるもんでもないので値引きもあるワケないし、、

こんな気分を味わないように
レース場では油断は禁物です

とりあえず充電情報に充電ケーブルのシリアルナンバーが
記録されるか確認したいと思います、、、最後のあがきで、、、

10 件のコメント:

  1. 人も電池も全力を出し切っての5位、しかも雨中で、素晴らしいです!
    次回最終戦は応援に行く予定をしています。
    頑張って下さいね。

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    1. ありがとうございます!
      第6戦はまだ参加未定ですけど、、あまりにも成績不振で露出度がなく
      スポンサーさん(日本エレクトライクの松波社長)に申し訳ない状況なんで、、、
      でもノーマルリーフはすばらしいですね!!

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  2. 前日伊豆に居て、そこからの5位、本当にすごいと思います。お疲れさまでした!!
    近くだったら最終戦応援に行きたいのですが。。。
    ( ^ω^ )

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    1. ありがとうございます!
      もう少しコーナーで突っ込めば、、なんて贅沢な後悔をしております(汗)

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  3. ケーブル盗まれたのは山崎さんのだったんですね。

    充実したレース内容とは裏腹に後味悪いレースになってしまいましたね。

    怪しいのは最初勝手に充電していた●●県ナンバーのリーフでしょうか(>_<)

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    1. 泣いております、、、、
      オートモービル好きな方々が集まるイベントだけに残念です、、、
      いえいえ、、、誰なんでしょうね、、、、

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  4. 雨とはいえ電池目一杯使えての完全燃焼?なレースお疲れ様でした(*^-^*)
    今壁掛け式の充電器使ってるので、しばらく使う予定も有りませんし充電器お貸ししましょうか?

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    1. かずさん、ありがとうございます!
      お気づきにとってもとっても感謝です
      充電ケーブルは万が一のリーフ装備品ですので大丈夫ですよ
      重ねて御礼申し上げます!!

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  5. 遅ればせながら、5位入賞おめでとうございます。
    昨夜ののんべ~が、シャキッとレース・・・・かっこいいですね!(^^)!

    レースマネージメントは飲み会からすでにプログラム考えられていたんですね!!

    それにしても、充電ケーブル盗むなんて・・・・・間違って持ち帰ったのだと思いたいです。
    レース主催者に聞いて〇〇ナンバーの車に聞いてもらったらいかがですか?

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    1. ありがとうございます!
      単純計算ですので修学旅行の出発当日に細君とブリーフィングしてました、、、
      そうなんですよね、、勘違いってことで出てくれば最高なのですが、、、

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